〜 ア行 〜

　トップバッターは、エクストリーム目指し日々格闘技に励む、一年生の松原葵ちゃん。
　ここで色々と書いてもいいんですけど、とりあえず『松原葵』の項目へジャンプして下さい!!

　お話は、秋の晴れた日に開催された体育祭。
　あかりも雅史も競技に応援に一生懸命だけど、浩之は乗り気になっていない。なぜか浩之たちのクラス席で自分のクラスの応援をする志保の挑発にも浩之は素っ気ないという。
　４００メートル走で一仕事を終えた浩之は、ケガをしたアンカーの代わりにリレーに出てとあかり達に頼まれるが……。

　かなり浩之にブーイングが集中したと思われる話(思わず親指を下に向け、ローマ皇帝ネロのごとく死刑サイン出してた)。やたらと浮くようなセリフを浩之は連発しまくり。それに一番おいしいところ(リレーのアンカー役)をかっさらってるし。
　あかり・志保・雅史はもちろん、ここまで出ていたレミィ・智子・芹香先輩・葵が総出演して浩之にビシビシプレッシャーを与えてた(もちろん彼女たちにはそんなつもりはないんだけど)。

　まあ、そんな露骨な振る舞いをしても自然に流せる所が浩之のいいところなんかもしれない。それに『風を駆けぬけて』って曲に乗せたリレーのアンカー役、トップランナーを抜くことが出来ず惜しい結果に終わったけど、カッコよかったし。

　仮のタイトルは『ゴールラインの向こう側』(仮題)です。

「もっと自分に自信を持つこと」って付け加えて浩之は体育祭の運営委員をする葵ちゃんが競技に出ていないことを残念がっていた。
　しかし端から聞いてると、よく照れずに言えたもんだと思ったぞ。

　坂下とのエクストリーム・ルールでの勝負の前日、坂下に一度も勝ったことがないと自信をなくしかけていた葵ちゃんに、浩之はこう言って励ました。

　このアニメーション版の一応(真？)の主人公、藤田浩之の幼なじみでもある『神岸あかり』のことね。

　理緒と浩之のデートと出くわした志保はそう言うけど、あかりは「別に私、浩之ちゃんの彼女ってわけじゃないけど」って平然と応えていた。
　でも、志保がそう言った瞬間、ピクッと反応してたぞ。内心、穏やかじゃなかったろうな。志保と浩之の買い出しデートでもそうだったし。

　クマグッズでいっぱい(笑)。それに観賞植物も色々と置かれている。浩之と二人っきりで中間試験の勉強会をした場所でもある。
　勉強机とベッドの間の棚には、クマに囲まれて、小さい頃のあかりと浩之の写真が写真立てのなかに収められている。
　この部屋にあるコードレスフォンで志保と話すときは大抵、あかりはベッドに座っているよね。

　ちなみにＫＳＳのムック本での、高橋ナオヒト監督のインタビューによると、この部屋の元ネタは大林宣彦監督の映画『ふたり』。石田ひかるが演じた女の子の部屋のレイアウトがモデルだそうです。

　作詞・ＫＡＺＵＹＯ、作曲・長部正和、編曲・ＨＩＲＯ、歌・ＳＰＹによるエンディングテーマ曲。
　但し、広島と並んで日本で二番目に放送された新潟では、あかり役の川澄綾子さんの歌う『Ｙｅｌｌ』だったそうな。ビデオの方もエンディングは『Ｙｅｌｌ』。
　カラオケ・ジョイサウンドのHyperJoyで『Ｆｅｅｌｉｎｇ Ｈｅａｒｔ』と一緒に歌えるそうな。

　綾香以上にその出番の存在が危ぶまれていた、雛山理緒ちゃんの話。

　早朝に犬の玄太郎にじゃれつかれて尻餅付いた時と、遅刻寸前の下駄箱でぶつかった時、そして浩之たちが美術室に行く途中、今日三度も浩之と出会った理緒は、下校途中に犬にじゃれつかれて危うい所を浩之に助けてもらい、一緒に帰ることとなった。そしてキッズパークへ弟の良太への誕生日プレゼントを買いにいく約束をする。
　約束の待ち合わせ場所で出くわした志保の「それ、デートってこと？」に「ま、そんなもんだ」と返した浩之。「デート」を意識し楽しい一日を過ごす理緒はしかし、幼なじみへのクマのキーホルダーのおみやげや、「空気みたいなもんかな」と言い切るくらいのあかりとの自然な関係に、思いは届かないと感じてしまう。
　浩之と別れてから、一人悩みながら家路に向かう理緒は、浩之への思いをふっ切っていた。

　こんな感じで、浩之とぶつかったりデートしたりとかなり特別な扱い。まさにあかりに挑戦した唯一女の子だ(志保もいるけど)。
　でも、理緒の目には浩之とあかりの自然な関係が際立ってしまったみたい。(やっぱり生け贄役かぁ。理緒ちゃんカワイソ)。
　理緒の気持ちに気付いていたらしい志保の最後の台詞「さわやかでささやかな出来事が過ぎ去っただけってわけ？」は、このエピソードを見事にまとめてる(笑)。

　良太の誕生日って火曜日だけど、キッズパークへ行った日曜日の翌日の朝までには誕生日プレゼントを渡してたみたい。

仮タイトルは『思い届かず』(仮題)。

「私、保科さんのことあこがれてたから。保科さんって自分で決めたことをやりぬくし、委員長としていつもみんなが困らないように気配りしているし。すごいと思ってたんだぁ、私には出来ないなぁって」
　でも、そう言うあかりだってちゃんと出来てると思うけど(物怖じしない積極さが欠けてるぐらいかなぁ)。

　葵が空手ではなくエクストリームを目指した理由。「(空手から異種格闘技大会・エクストリームのチャンピオンになった)綾香さんに近付きたい、追い付きたい」気持ちは葵にとって一番大切だった。
　空手を捨てたと見る坂下はその行動を非難するが、葵が理由を言ったその時、「嬉しいわねぇ。私に憧れてるなんて葵、見込みあるじゃない」と言って綾香がさっそうと登場した。

　また新しいメイドロボが学校に通うって情報。でも、その「新しい」メイドロボって実は……。
　おお、なんか志保ちゃん情報の精度がちょっとアップしてる(笑)。

『ＴｏＨｅａｒｔ アニメーション・サウンドトラック』収録(04曲目)。
　主にセリフなしで場面が流れるときにかかってます。例えば仲良し四人組がクリスマスパーティーに誘いにまわった時とかね。

　全国で待ちに待ったであろう『ＴｏＨｅａｒｔ』第１話。ただし、９９年３月２３・２４日に開かれた『ＴｏＨｅａｒｔカウントダウンライブ』で早くもこの話は初公開されている。

　夏休みも終わって二学期が始まった日、あかりと浩之のクラスはホームルームで席替えをすることになった。学級委員長・保科智子は、好き勝手な主張を制してくじ引きを提案。そのことに対して、かねてより智子を快く思っていなかった岡田たち三人娘は猛然と反発。黙々とくじを作る智子に詰め寄る。
　席替えが終わった後に志保やあかり・雅史とカラオケに行くことになった浩之は、急に立ち上がって教壇に向かっていった……。

　ＫＳＳのムック本にあるチーフディレクター浅賀孝郎さんのインタビューでは、「まだ、声優さんが第１話のシナリオを読んでなかった時期に、(あかり役の)川澄さんと(マルチ役の)堀江さんに『第１話は席替えの話なんですよ』と話したら、『そんな可愛いお話なんですか』って返って来たんです」って書かれていた。この返事に「ああ、いけるかなぁと思いました」とのこと。

仮タイトルは『始まりの朝』(仮題)。

　マルチが去って数日後、「朝一番のスペシャル志保ちゃん情報」で、またメイドロボットが来ることを知らされるあかりと浩之。
　マルチのように仲良くなれるとは限らない、そう思っていた矢先、小っちゃな子が二人の間をモップ掛けしながら走り抜けた。そう、あのマルチが落第して帰ってきたのだ！

　夏の暑さの残る二学期の始業式後の、《うなぎの蒲焼き・そうめん・冷奴・スイカのスペシャルメニュー》で夏バテ知らず、スタミナあふれるレミィのセリフ。
　雅史が「彼岸」って突っ込んでたけど、レミィはまったく気にしない。浩之は「陽気なヤツ」と呆れ顔で、廊下を楽しそうに歩いて行くレミィを見送っていた。あかりも唖然。

　体育祭の昼休みの時、あかりの作った弁当を食べに行く浩之・あかり・雅史と別れる時に、志保が「枕を高くして眠っていられるのは今のうちヨ〜」って言い残した、気取った捨てゼリフ。

　言わずと知れた神岸あかりのテーマ曲。全話のほとんどのＣＭスポットで流れていた。
　これは『ＴｏＨｅａｒｔ アニメーション・サウンドトラック』の『intermission』(21曲目)に他のテーマ曲とともに収録されてます。
　また、ＣＯＯＬ−ＷＥＩＧＨのセッションアレンジＣＤ『ＨＥＡＲＴ ＳＥＳＳＩＯＮ』にも収録。更に二０００年一月二十八日発売のアルバム『LEAF VOCAL COLLECTION vol.1 』には、歌詞付きのこの曲が収録されてます。

　ＰＳ版『トゥハート』を原作とするこのアニメーションはチーフディレクターの浅賀孝郎氏の話によると、企画当初はＯＶＡ４話で話が進んでいたという。原作のアクアプラスの意向(ＰＳ版のメディアミックス)もあり一般作で話が進んだことで、ＴＶ放送の企画に改めたとのことです。

　方向性を『中学生日記』風ドラマとしたことで、アニメ的でない日常を描ける人物としてアニメ版『ベルセルク』を終えたばかりの高橋ナオヒト氏を監督に起用。また、その決定よりも前に総作画監督には、アクアプラスに提出したラフが一発でＯＫとなったという「非常に上手い方〔浅賀孝郎氏〕」千羽由利子さんが決まってました。シナリオライターは自分から「ぜひやらせて」と飛び込んできた山口宏氏。「後で、きっと苦労したと思うんですけどね(笑)〔浅賀孝郎氏〕」。

　原作のイメージを崩さないために「まず、アクアプラス側の意向を全面的に反映するというのが、アニメ化の条件にあったので、それなら全面監視してくださいねと(笑)」そんな体制を構築。監督の高橋氏とアクアプラスの高橋龍也氏(アニメ版のシナリオ監修)とのそんな直接のやりとりで作られたわけである。

　放送予定が当初は一九九八年十月からだったので、秋から冬にかけての話になっていた。でも、「ゲームが延びたこともあったし、当初から『これは延びるな』と思っていたので、もういっそ４月まで飛ばそうと、こちらサイドで納得して決めたんですけど。逆に、ビデオの発売をお話の季節にあわせようかな〔浅賀孝郎氏〕」ということに。
　この季節が場面となったのは、こうした理由の他、「シナリオライターの山口さんとしては、秋だと文化祭や体育祭とかいろいろイベントがあるからエピソードが作りやすいというのもあったようです〔浅賀孝郎氏〕」

　声優についてはアクアプラス側から候補者のリストとＫＳＳ側からの新人情報のやりとりで決まっている。ただ、ＰＳ版を念頭に置いたキャスティングということで、高橋監督は関わっていないという。
　浩之役の一条和也氏起用は、「アクアプラスさんから、『(すごいよ)マサルさんのマチャヒコやった人』という形で最初から出てきました(笑)〔浅賀孝郎氏〕」。
　詳しくはＫＳＳのムック本を参照してくださいな。この項目解説もそこからのコメントなどをまとめているし。

『アニメーション版トゥハート』はこの放映とパッケージ版最終巻・ムック本(と全巻購入特典のタペストリー)をもって終わった……と思ったら、２００１年４月より放映の『アニメーション版こみっくパーティー』冒頭で……(笑)

　来栖川芹香先輩の妹で、西音寺女学院に通うエクストリーム・チャンピオン、『来栖川綾香』のこと。

　あかりの説明だと「パスタの茹で具合のことで、ちょっと芯が残るくらい」だそうな。

　第２話の仮タイトル。放送では『放課後の出来事』となりましたが、話の中心となる時間帯を考えたら、昼下がり(＝正午からしばらく経った時間・午後２時)だと早すぎるよね。

　最終種目・クラス対抗リレーのアンカー。しかし、その前の障害物走で足を挫いてしまい、代わりのアンカーが必要になった。
　けど、頼りの浩之が４００メートル走で疲れたとか言ってどっかに逃げてしまった（かに見えた）ことから、代わりに米山くんを出すことになった。

　浩之を巡る恋のライバル、という関係を越えた女同志の友情。浩之の知るよしもない女の子同士の秘密の中でのこと。

　校内でも有名な来栖川財閥のお嬢様・芹香先輩のことを浩之が知らなかったことに対する志保の一言。その後、一緒にトカゲを探した時でさえ、あかりに教えてもらうまで(志保の説明を含めて)浩之は忘れていた(笑)。
　浩之、物忘れ激しいぞ。

　第12話の最後に見せた、浩之に対する自分の気持ちに気付いた志保の強がり。志保の心の中に、「浩之」と「あかり」、どちらを大切にしたらいいのかという迷いが現われていた。

「特にアンモニアは水に非常に溶けやすくまた、水との親和性が高く、脱水剤として他からの水分を奪う、化合物もあります」
　濃硫酸も非常に強力な脱水剤なんだそうな。

　中学の文化祭の打ち上げの会場・喫茶店「ＪＩＴＩＲＯＩＲ」。ここで志保は浩之や雅史と運命的な出会いをすることに。

　正式には学級委員長なんだけど、略してそう呼んでる。これを務めるのが保科智子。

　琴音ちゃんのお話の時のＣＭスポット曲。
『ＴｏＨｅａｒｔ アニメーション・サウンドトラック』の中の『intermission』(21曲目)に他のテーマ曲とともに収録。

「痛くなぁい、痛くなぁい、痛くないですよぉ」ってお姉ちゃん・マルチは目の前で転けて泣きだしそうになった少女の膝を優しく撫でてあげていた。
　こう囁かれながら撫でられたら、どんな痛みも吹き飛んでしまいそう。

　志保ちゃんオンステージ化したカラオケで志保が熱唱していた曲。
　ＫＳＳのアニメ『愛天使伝説ウエディング･ピーチ』の挿入歌で、坂下好恵役の今井由香さんがこれを歌っています。

　マルチがデータ収集と最終テストのために編入したクラス。でっかいヤカンにもそう書いてあったし。
　ちなみに原作(ＰＣ・ＰＳ版)では一年Ｃ組でした。

「メチャ高、ゲキ高、バカ高」と志保が言うぐらい人気ある教室の席。
　結局、クジ引きでの席替えに最も反対していた岡田ら例の三人組のひとり・松本がその席を射止めている。……ったく、現金なヤツ。

　と購買部のポスターにも書いてあります。でもそこはお昼休みには常に戦争状態。だから浩之もチャイムダッシュで素早く買いに走ってる。
　ちょっとマルチには酷な場所。でも、余裕の浩之がちゃんとフォロー。

　彫刻をデッサンする美術の授業で、レミィが描いた抽象画(それってデッサンじゃないけど)。
　これに刺激された志保から更に刺激を受けて、レミィと志保の二人はハタ迷惑なデッサン合戦を繰り広げて……、で、美術の先生に注意を食らうと(困)。

　２０００年１月２８日発売のPCアミューズメントソフト。この日はちなみに、アルバム『LEAF VOCAL COLLECTION vol.1 』の発売日でもある。この発売日は、広島では両方を求める人で賑わってました(アルバムの方が一気に供給不足化)。

　このソフトにある『三大オタク　こみパ最大の決戦』というリーフ･クイズゲームには、このアニメーション版トゥハートの各メインタイトルや声優の名前の正誤４択問題などが何問か収録されている模様。さすがに全ての出題までは把握できないです(謝)。

　このソフトは『さおりんといっしょ!!』『初音のないしょ!!』に続く第３弾のアミューズメントソフトである。多くのファンは『マルチ』の名前を冠すると予想していたけど、PCソフト『こみっくパーティー』の猪名川由宇という関西人の名が付くとは思わなかったのでは？

　クイズゲームの他にも、タイピングゲーム『NIGHT WRITER』、『こみっくパーティー』おまけシナリオ『葉っぱサスペンス劇場』、PCソフト『ホワイトアルバム』のデジタルブック『Memories of White』、そして移植RPG『Filsnown for windows』が収録されている。この他にも壁紙やデスクトップアクセサリー、リーフの新作『まじかる☆アンティーク』デモも入ってます。

　陽なたぼっこしている犬に、バスでおばあさんからもらったクッキーをあげているマルチ。傍目には和やかなこの場面も、その会話ひとつひとつにマルチがロボットであることの悲しさが込められてます。

　犬絡みといえば理緒ちゃんも(笑)。新聞配達の途中で玄太郎にじゃれつかれていたし、下校途中にもまとわり憑かれて浩之に助けられている。
　それに、これ何人気付いてるかわかんないけど、クリスマスパーティーに駆けつけた理緒ちゃんは、襟首に犬のロゴのあるセーターを中に着てました。

　中学の時に志保のクラス・Ａ組にいた生徒で、志保の中学時代の女友達・小百合の今の彼氏。

　クリスマスパーティーに来たレミィの第一声。もう、なんのことわざが間違ってしまったのかさえ分からなくなっている。それとも自分の(セクシーな)衣装なんかよりも食うことの方が大事だと言いたいのかも。

『ＴｏＨｅａｒｔ アニメーション・サウンドトラック』の21曲目。『あなたの横顔』〜『Ｓｍｉｌｉｎｇ』〜『お嬢様はエレガント』〜『晴れのちＶサイン』〜『言えないチカラ』〜『彼女の憂欝』〜『夢見るロボット』〜『マイ・フレンド』の順番です。
　細かい曲名が載ってなかったから、サントラに収録されてないと思った。