2006年の10大エロゲニュース
最終結果についての論評
(2006年の10大エロゲニュース トップ)
※2006年のエロゲ界隈での10大ニュースを集計する企画の結果は1月10日夜の集計で以上のものとなりました。
◎2006年のエロゲニュース集計結果 (サイト間で共通して挙がった話題) (1/10夜 集計)
- 第１位【19サイト(※24サイト)】 『夜明け前より瑠璃色な』(キャベツ事件など) ※はサイト重複分を合計
- 第１位【19サイト】 ねこねこソフトの解散
- 第３位【15サイト】 『サマーディズ』のバグ・大容量修正ファイル
- 第４位【13サイト(※16サイト)】 『マブラヴオルタネイティブ』 ※はサイト重複分を合計
(『マブラヴオルタ』発売、全年齢版、ファンディスク発売発表)
- 第５位【10サイト(※13サイト)】 『乙女はお姉様に恋してる』(アニメ化・声優総入れ替え事件など)
※はサイト重複分を合計
- 第６位【9サイト(※13サイト)】 『はぴねす!』(準きゅん・アニメ化など) ※はサイト重複分を合計
- 第７位【7サイト】 minoriの『ef』(発売日決定 販促展開 イベント・ムービー サバ落ち)
- 第８位【6サイト】 『青空の見える丘』 (発売・バグ無しなど)
- 第９位【5サイト(※6サイト)】 『つよきす』(アニメ化など) ※はサイト重複分を合計
- 第９位【5サイト】 『Always』のバグ
- 第９位【5サイト】 『おたくまっしぐら』のバグ
- 第９位【5サイト】 『Kanon(京アニ版)』(アニメ化)
- 第９位【5サイト】 『うたわれるもの』(ネットラジオ)
※メディアミックス関連では特に、1サイトが1作品に対して複数のニュースで取り上げている場合があるので、
「サイト重複分を数えない」計算で数値を出します(重複回答数を併記)。
以上の結果を受けまして、参加された方のコメントとか自分の分析などで論評みたいなものをまとめてみました。
ただ広島地方では2006年、WOWOWのノンスクランブル枠放映の『デモンベイン』以外にエロゲ原作アニメの放映がなかった為、
実際に映像を見た上でのコメントが出来ないという大変心苦しい(というかなんで放映しない！みたいな)状況だったりしますので、
正直、テキストの中には他の方からの意見に影響され自らの意見という補整が掛けられていない部分もあるかと思います。
また情報の集積が乏しい為、上手くコメントできてない部分もあるかと思います。
第１位 【19サイト(※24サイト)】
『夜明け前より瑠璃色な』
(アニメ化・キャベツ事件・PS2版への移植など)
『夜明け前より瑠璃色な』(PC版) AUGUST
『夜明け前より瑠璃色な』(PS2版) ARIA
なんというか(汗)。
11月時点では確かに「ねこねこソフト解散」が支持を集めてましたが、
にわかに昇り上がって来たのは『夜明け前より瑠璃色な(以降「あけるり」と表記)』でした。
牽引となったのは「キャベツ事件」に象徴される一連の事態です。
っていうかウチはサークルがオーガスト系であるように『あけるり』ファンですけど、
幸か不幸か地元地上波での放映がない辺境の地に住んでいるので、
ハロか『はぴねす!』のタマちゃんを真っ二つにしたかのようなスフィアキャベツはYouTubeかGIFアニメでしか観てません。
アニメ『よあけま』が最後までも原作の下地を根底からひっくり返したらしい事はMoonphaseさんの雑記の方で挙がってた感想にて伺ってはいましたが……。
アニメ雑誌での掲載も末期には止む無くデッサンがおかしいカットまで掲載せざるをえなかったようですしorz
しかしこの悪い夢ももはや世間では『あけるり』がこのネタ抜きでは語られないし、
ある意味、黒歴史を通り越して自虐ネタとして扱うしかないのが現状の様です。
(そのアニメ『よあけま』のパッケージDVD版はハロだけ修正を行った模様)
夏コミが開催された東京ビックサイト前の大型スクリーンで流れたアニメ『よあけま』プロモーションで目線が入った件がこの一連の悪夢の予兆だったんだよきっとorz
ともかく、この「キャベツ事件」は負の遺産・戒めとして語り継ぎ、
今後あるであろう原作もののアニメ化で最も避けるべき事例とするべきでしょう……。
本来なら得票を牽引するべきだったのは『あけるり』がPS2へ移植し、
その為にコンシューマブランド・ARIAをその為に興したという話題だったんですけどねぇ。
一部の大手流通での大幅値下げの要因は……もう余り考えたくないです(ウチの勤務先では売り切りましたけどね)。
悪い夢は脳みそホエホエさんが『電撃大王』で連載されているコミック版で描き換えてしまいましょう(苦笑)。
こちらは原作に則しつつ現在「菜月」シナリオと「フィーナ姫」シナリオとが絡み合う独特の(それでいて違和感のない)展開となってます。
菜月が達哉をゲットするという予想外の展開で年越しを迎えてますので、この先にどういった波乱があるのか、
2007年もコミック版は見逃せないですね(八月信者ですし〜)。
第１位 【19サイト】
ねこねこソフトの解散
ねこねこソフト
この決定事項そのものは2006年初旬に発表されてました。
イベントグッズでのネタアイテムから(しかも安い！)、
クリスマスや4月1日での身体と会社を張った素敵企画、
むしろ有料化した方が良かったぐらいのユーザーへの様々なサービス、
そして愛すべきたくさんのねこねこキャラクターズ。
リリースされてきた数々の作品に留まらない活躍は、
ネットで頻繁に取り上げられるなど多くの方に親しまれてきました。
それだけに、ねこねこソフト解散は突然降って沸いたような、
または(何時もヤバイ財政事情だと聞こえてましたから)来るべき時がとうとう来てしまったと言う事で、
広く衝撃が走ったのだと思われます。
その衝撃度もですが、5月の『スカーレット』発売と夏コミへの最後の参加、
最後のメーカー通販でのCDボックス販売、
後継的メーカー・コットンソフトへの継承と経て、
終演の時を最近まで我々が体験してきた事もこの話題が持続して語られたのでしょう。
ありがとう、ねこねこの皆さん。
第３位 【15サイト】
『サマーディズ』のバグ・大容量修正ファイル
『サマーディズ』 Overflow
2006年上半期であれば「ねこねこソフト解散」と肩を並べてそうでしたが(苦笑)。
DVD-ROMでないと収まらないような膨大な修正ファイルは余りに前代未聞で、
幾度もバージョンを重ねた事よりも話題性を招いてました。
またこの件がここまで話題に挙がった要因のひとつは、
今企画の集計を始める前後に『おたくまっしぐら』『Always』でのバグ騒動が起こり、
『サマーディズ』での出来事の記憶が再び覚醒してしまったんじゃないかなぁ。
実は今企画での集計では、
企画前半に比べて後半はこの件を話題に取り上げているサイトが少なかったんですよ。
『おたくまっしぐら』『Always』そして『サマーディズ』と、プレイするのに支障を来たす作品が2006年も出てしまったわけですが、
2007年はこんな大事となる騒ぎは避けていただく様、(ゲームがプレイできる)最低限の努力をメーカーの皆さんに切に願いたいです。
第４位 【13サイト(※16サイト)】
『マブラヴオルタネイティブ』
(発売・全年齢版・ファンディスク発売発表)
『マブラヴオルタネイティブ』 age
スミマセン。『マブラヴ』CD版積んでた上に財政難とDVD版発売を機に償却して以降
『マブラヴ』買い直してない状態です(瀧汗)。
語るにしても先日完結した『電撃大王』連載のコミック版しか知らないのですよ。
そのコミック版はしかし、テックジャイアンの記事で伺う感じだと、
誰かが起こすと言うクーデターらしい事件とか双子だった事とか、
色々と抜けている部分があるようですけどね。
(『マブラヴ』体験版での立ち絵の表現自体はかなり細かいものがあり、
(当時の)既存とは違うものを感じてはいました)
取り上げられた話題でも幾度の延期を経てついに(やっと)「発売した」事が大きな印象となった事が数値化されてます。
また多くの感想でも「グロかった」事も欠かせませんが(全年齢版では抑えられたそうです)、
作品としての満足度も待たせただけのものであった様です。
第５位 【10サイト(※13サイト)】
『乙女はお姉さまに恋してる』
(アニメ化・声優総入れ替え事件など)
『処女(おとめ)はお姉さま(ボク)に恋してる』(PC版) キャラメルBOX
『乙女(おとめ)はお姉さま(ボク)に恋してる』(PS2版) Alchemist
『乙女(おとめ)はお姉さま(ボク)に恋してる』(アニメ) アニメ版公式サイト
『処女(おとめ)はお姉様(ボク)に恋してる』(以下『おとぼく』)アニメ化の第一報に狂喜乱舞し
(原作に馴染んでいた分)声優交代騒動で落胆した一人でした(汗)。
しかし蓋を開けてみたらエロゲ原作ものアニメ作品では一番良かった部類に入る作品だったみたいですね。
暗黒絵師ヨダさんの『おボク様』が動く様も実際に見てみたかったと未放映地区の自分は思うんです。
というかつまりはアニメを見てないから語りにくいと(汗)。
チラッと見た店頭デモではアニメ版の作画に代わっているものの動画の動きとかは満足のいく様に思えました。
アニメの放映の方も終わったみたいですが(?)『電撃大王』ではあらきかなおさんによるコミック版が現在連載されてます。
こちらはこれまた原作や細身なアニメとは作画が大きく異なってますが、
そのデフォルメした絵柄が結構良い味を出してますので毎月の連載が楽しみなものとなってます。
2007年も『おとぼく』はそちらで楽しませてもらえるみたいですね。
第６位 【9サイト(※13サイト)】
『はぴねす!』
(準きゅん・アニメ化など)
『はぴねす!りらっくす』(PC版) ういんどみる
『はぴねす!でらっくす』(PS2版) PS2版公式サイト
『はぴねす!』(アニメ) アニメ版公式サイト
『はぴねす！瑞穂坂学園校内放送』(ラジオ) 音泉『はぴねす！瑞穂坂学園校内放送』
『あけるり』『おとぼく』(あと『Gift』も?)と並び2005年のPCソフトで話題となった作品の一つ
『はぴねす!』。
良く考えるとこの3作はアニメ化で明暗分けてますがコンシューマ移植やまだ連載中のコミック版と、
ほぼ同じ道を歩んでいる途中ですね。
2006年前半はビジュアルファンブック発売があったものの、
あくまでもそれは2006年での話題作の延長でしかありませんでした。
しかしながらここまで2006年の話題に昇り上がったのは後半、
6月に発表された「アニメ化」と7月のファンディスク『はぴねす！りらっくす』発売があったからでしょう。
そして何よりも、今企画でも「アニメ化」と並び支持を集めた「渡良瀬 準」の活躍も見逃せません。
ご存知の通り「渡良瀬 準」は校則で「着てはいけない」という規定がない事を盾に女子の制服(更に裸エプロンまでも)を可憐に着こなしてますが、
立派な｢男の子」です(爆)。有り得ない素敵なスタイルにフレンドリーな性格といった素描は
主人公の思惑を通り越してユーザー好感度をPC版発売前から急騰させてました(笑)。
2007年7月に『はぴねす！りらっくす』が発売され念願の準きゅんシナリオが叶った事で準きゅん熱が再燃し、
更に10月から始まったアニメ版放映も話題がここまで継続したのでしょう(ああなんで隣の県の電波が届かなかったんだorz)。
また今企画での集計に限ると元々原作をある程度存じている方ばかりだと思いますが、
アニメ化等の話題を振り撒いてきたことで、アニメを見る層に更に幅広くその存在が伝わったような気がします(もちろん放送エリア限定ででしょうけど)。
なんせ朝日新聞の記事でも「女装」する男の子キャラクターとしてその名が刻まれてましたし(朝食噴いたッ)。
PS2版は残念ながら1月25日に延期してますが(それでももうすぐの発売)、
先日第1巻が発売となった藤井理乃さん描くコミック版がまだ(上記で触れました様に)『コミックアライブ』連載中ですから、
2007年もまだ楽しめると思います。
第７位 【7サイト】
minoriの『ef』
(発売日決定 販促展開 イベント・ムービー サバ落ち)
『ef-a fairy tale of the two.-(the first tale.)』 minori
『おもしろミノリ放送局』(ラジオ) 音泉『おもしろミノリ放送局』
七尾奈留さんと２Ｃ＝がろあさんによる作画、御影さんと鏡遊さんによるシナリオ、
そしてminori作品ではおなじみの天門さんによる音楽と新海誠さん手掛けるムービー。
この陣営で製作される事となったのが、
映像的であった演出の青春劇『はるのあしおと』から更にインタラクティブ・ノベルを進展させた作品、
『ef-a fairy tale of the two.』でした。
2004年の冬コミ、翌年1月の詳細発表から数えてその前半『the first tale.』の発売まで約2年かかってます。
2006年に入り、『さくらのさくころ』(『はるのあしおと』のファンディスク)発売や
先行して連載が開始されたコミック版の単行本発売、そして雑誌での『ef』関連記事の掲載で春を迎えてから、
『ef』は雑誌での企画展開や新着情報、店頭での告知ポスター、夏の先行ディスク発売、
そして体験版配布イベントやネットラジオ「おもしろミノリ放送局」とプロモーションを次々と投入してきてました。
『ef』の前半である『the first tale.』の発売が年末の慌しいクリスマス直前となりましたが、
上記のような長期間のプロモーションと、
11月以降の天門さん作曲の主題歌に乗せて流れる新海誠さんによるムービーの公開などで話題性をその発売直前まで持ってきた事が、
丁度今企画での集計期間と重なった事もあいまって10大ニュースの一つに挙げられるサイトの方がいたんだと思います。
2007年は……後半に当たる『the latter tale』が年内に発売されるかですね。
まぁそれよりも先に『the first tale』が動くXpパソコンへの更新をしなければ(未だにWin98なの)。買ってるんですけど未だに時間が取れずorz
第８位 【6サイト】
『青空の見える丘』
(発売・バグ無しなど)
『青空の見える丘』 feng
06年4月発売の今作はその発売の前後よりネットのあちこちで好評となってたみたいです。ネット上でもだけどオフライン上でも耳にしてましたので。
発売以降、抱き枕をリリースするなどイベントでの販促活動もありましたが、
それ以外での動向ってどうだったんだろう(抱き枕以外、情報をそこまで集積してこなかったもので)。
しかしながら2006年は前半に『もしも明日が晴れならば』(ぱれっと)、後半に『遥かに仰ぎ、麗しの』(PULLTOP)なんかが話題になってましたが、
それらを押さえて取り上げられたからには何か理由があるはずです。
挙がっているコメントからしますと『サマーディズ』との対比があるみたいかな。
fengは前作『ホワイトプリンセス』にて
「スクリプトの粗さ、画面フリーズ、強制終了、無音状態、誤字脱字、フラグミス、シナリオ不整合、立ち絵間違い、欠陥回想モード(なでしこやまとさんによるレヴュー記事より)」
といったバグが生じていたそうです(改めて羅列してみると凄まじい気が)。
それが今作において(一応修正ファイルが出てますけど)改善されたことが作品とメーカーへの評価となったみたいです。
それからヒロインの中にツンデレがいた事とか主人公がヘタレではない事、発売延期が1回しかなかった事もコメントに挙がっているみたいですね(作品内については実プレイしてないと触れにくいですが)。
ツンデレというと「速水伊織」ですけど声は2006年最も活躍された声優さんの一人・安玖深 音さん(Wiki)が担当されてますね。
fengはこの『青空の見える丘』において信用を回復されました。過去の経験も踏まえた上で2007年は更なる躍進を目指していただきたい所です。
第９位 【5サイト(※6サイト)】
『つよきす』(アニメ化など)
『つよきす』『みにきす』(PC版) きゃんでぃそふと
『つよきす 〜Mighty Heart〜』(PS2版) プリンセスソフト
『つよきす Cool×Sweet』(アニメ) アニメ版公式サイト
『つよきす』というと2005年夏にPC版が出た際は(発注を担当していた自分でも認識不足から予想しないぐらい)恐ろしいぐらいに初回出荷版が品切れして完売御礼となったことは今でも鮮明に記憶してます。
またそれ以降、今日においてもこのPC版や2006年発売のPS2版は未だに店頭に並ぶと売れている状態となってますね。
『Fate』クラスとまでは届かないとしても定番タイトルの粋には十分達しているかと思います。
このように順調な勢いに乗っていたはずでしたが……2006年夏のアニメ化(『つよきす Cool×Sweet』)では
設定やストーリー、声優などが原作から大幅に変更され(『夜明け前より瑠璃色な』のアニメを髣髴させる)、
実際に放映された辺りで製作側と視聴者との思惑のすれ違いから「アニメ化失敗」と評されるように雲行きが変わってしまったようです。
なお別集計となってますが、『つよきす』のメインスタッフの何名かが独立して「みなとそふと」を興した事は
『つよきす』アニメ化の失敗とほぼ同じ(やや上回る)くらい『つよきす』絡みでは重大なニュースだったみたいです。
第９位 【5サイト】
『Always』のバグ／『おたくまっしぐら』のバグ
『Kanon』京アニ版
『うたわれるもの』ラジオ
『おたくまっしぐら』 銀時計
『Always』 daisy feat.GIGA
※2006年は他にも修正ファイルが配布されるタイトルがいくつかありましたが、
その中でも3大バグ作品となってしまったのが先に出ました『サマーディズ』と
『Always』『おたくまっしぐら』でした。
『Always』の症状は顔面剥離(立ち絵の顔パーツが身体パーツと不一致)、
そして『おたくまっしぐら』に至っては、
フラグ不具合やクリア不能なヒロインいるなど様々な症状を抱え、
未だに完全な修正が成されていないというものでした。
SLGだったものを雄志でAVGに置換える作業がなされた事(おたく☆まっしぐらwikiさん)なんかは、
『おたくまっしぐら』でのバグの深刻さを伺わせます。
◆
『Kanon』(PC版) Key
『Kanon』(PS2版) インターチャンネル
『Kanon』(PSP版) プロトタイプ
『Kanon』(アニメ) 東映アニメ版公式サイト
『Kanon』(アニメ) TBSアニメ版公式サイト
『Kanon』アニメ化は、
自分がその前後の動きで感じたのは2度目のアニメ化だという事からくる
「なぜ？」といったものでした。
TBSアニメ『Air』を手掛けている京都アニメーションと言われても
『Air』未放映地区でしたからどこまで凄い製作陣なのか知らなかった事に起因して、
この「『Kanon』再アニメ化」「京都アニメーション」というキーに対しても
(全国の鍵ッ子ファンからすると信じられないくらい)鈍い反応しか抱きませんでした。
しかし自分はその再アニメ化発表(3月)の翌月に「京都アニメーション」
という名に大きなブランドイメージを植え付けられてますが(苦笑)。
広島で奇跡的にも放映がなされ(広島でも関連本が売り切れるなどブームとなった)
『涼宮ハルヒの憂鬱』を見て、
その演出や作画の細かさや作品全体に行き届いた拘り、
そして原作を尊重しつつアニメとしてのアレンジを加えた事など、
とにかく「京都アニメーション」は作品を理解した上で料理されていると感じたのです。
製作陣への信用を感じると必然的に『Kanon』再アニメ化に期待が膨らむわけですが……
ここで実際に放映を見て『ハルヒ』での手腕を発揮した様を語れれば良いんですけど、
こちらも広島未放映なもんで(涙)。
一応店頭で、夕焼けの雪が積もった通りで相沢祐一が美坂香里・北川コンビと出くわすシーンにて、
そこでのやり取りの動きに『ハルヒ』でも(古泉の手のリアクションなど)
で見られたような写実的に近いような細やかさを見てます。
また作品の内容についても(過度の期待から逆に放送直前には慎重論なんかが出てたみたいですが)、
MOONPHASEさんの雑記における感想だと原作を理解した上でちょっとした遊び心を加えてみるなどなされているみたいです。
ともかくブランド力に怠けなかった製作陣による「『Kanon』初のアニメ化」であった事が、
今企画でもベスト10に入る話題に後押しされたんだと思います。
◆
『うたわれるもの』(PC版) Leaf
『うたわれるもの』(PS2版) アクアプラス
『うたわれるもの』(アニメ) アニメ版公式サイト
『うたわれるものらじお』(ラジオ) 音泉『うたわれるものラジオ』
『うたわれるもの』は今作までもアニメは広島未放映(以下略)なんですが、
PS2版はSLG部分に『サモンナイト』のスタッフが関わるという事もあって
(発注数を促すのに『サモンナイト』という名は格好の材料でした)
予約も2006年発売のコンシューマ美少女ゲ―ムとしては異例の数(それも男女のユーザーから)が集まり、
そして発売開始以降、今も順調に売れているタイトルとなってます。
またPC版の方もPS2版発売の前、そして発売後も未だにリピート発注している定番的タイトルとなってます。
……確かウチ、ケモノ耳属性じゃなかったからPC版発売当時(伝説の2002年4月26日)、
こちらではなく『Wind』(4/19)と『水月』を買ってました
(これはこれで今に至る出発点の一つなんですが本文とは無関係)。
ともかくそんな感じだったのでPS2への移植との第一報を受けるまで余り関心はありませんでした。
いやそのコンシューマ移植という範囲でしか見ていなかったとも。
2006年に入り発売への足音が聞こえ始めた4月に『うたわれるもの』のアニメが放映開始し、
音泉でのネットラジオ『うたわれるものラジオ』も放映開始とプロモーション展開が本格化してましたが、
今回の企画で特に取り上げられたのがこの『うたわれるものらじお』です。
いやウチは聴いてなかったんですが(汗)、ただ音泉のネットラジオでは
「おもしろミノリ放送局」と『はぴねす！』のを聴いている関係からそこで起こったサーバーダウン騒動は訊いております。
手元には余り資料がないので『現代視覚文化研究』でのテキストに目を通してみますとリスナーの数が週10万人だそうですから、
そりゃあ瞬間的にもしまとまった数のアクセスがあれば鯖オチするわな〜と納得してしまいます(苦笑)。
それからこれは熱心に聴いているらしいサイトの方の話題を目にした上での見解になるんですけど
(というか『現代視覚文化研究』の特集での取り上げ方を見れば理解できるはずなんでしょう)、
この放送のパーソナリティである柚木涼香さん(エルルゥ役)と小山力也さん(ハオクロ役)のやり取りが、
それだけのリスナーを引きつけたんだと思われます。
(1/15夕方 関連するリンクを貼りつけて見ました)
(1/14未明 とりあえず論評を書き終えてます。アニメが見れなかったことがここまで響くとはorz)
(関連の雑記ログはこちらに)
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